『こんなメールが届きました(忘れられない言葉)』(ブログ 5月22日)
前にテレビを見ていたとき、タレントの北野武さんがニュースで、美味しいお店に人の行列が出来ている話題の後に
「昔、お袋に『頼むから並んでまで飯をくうな!』って言われたんだよ」
と言っていたのが印象的でした。
真意のほどは分かりませんが
そんな暇があるなら働けてってことなのかな?なんて勝手に思っていました。
今日の言葉は、そんな北野武さんのお母さんのお話です。
■今日の言葉
いまの日本には偉人伝というだけで
拒否反応を持つ人がいるんですよ。
それ自体、異常な社会だと思うのですが、そういう時、私はタレントの北野武さんの話をするんです。
そうすると皆さん「なるほど」と言って聞いてくださいます。
それは北野さんのお母さんのお話なんですね。
北野さんが芸能界に入って売れるようになった頃、お母さんから「金をくれ」と言われたというんです。
それからも何かにつけて法外なお金を要求されたと。
とんでもない親だと思ったけれども、親には世話になったし迷惑を掛けたのも事実だから言われたままに出していたそうです。
そして、お母さんの命がもう何日もないという時に軽井沢の病院に行った北野さんはお母さんから一冊の通帳を渡されるんです。
帰りの新幹線の中でその通帳を見た北野さんはビックリするんですね、
いままで渡していたお金が全額入金されていた。
芸能界は浮き沈みの激しい世界ですから、お母さんとしては息子が売れなくなった時のことを考えて、そっと蓄えておられたのでしょうね。
子供は親孝行したいと思っているけれども、
親が子を思う気持ちはもっと深い。
吉田松陰が「親思う心にまさる親心」
と詠んでいますが、親が亡くなって
「もっと孝行しておくべきだった」
と子供だったら皆思うんじゃないでしょうか。
これは何も国が「親孝行しろ」と言うのとは
違うわけでしょう。
道徳の授業の中でそういう話が
エピソードとして出てくれば、
誰でも素直に皆受け取るはずです。
人が人として生きるために大事なことを学ぶのは、本当は英語や数学の学力を高めること以上に必要なことなんですね。
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